最新公表過去問題(第一種)を解く⑤

問5

屋内作業場において、第二種有機溶剤等を使用して常時洗浄作業を行う場合の措置として、法令上、正しいものは次のうちどれか。ただし、有機溶剤中毒予防規則に定める適用除外及び設備の特例はないものとする。

(1)作業場所に設ける局所排気装置について、外付け式フードの場合は0.4m/sの制御風速を出し得る能力を有するものにする。

(2)作業中の労働者が有機溶剤等の区分を容易に知ることができるように、容器に赤色の表示をする。

(3)作業場における空気中の有機溶剤の濃度を、1年以内ごとに1回、定期に、測定する。

(4)作業に常時従事する労働者に対し、1年以内ごとに1回、定期に、有機溶剤等健康診断を行う。

(5)作業場所に設けたプッシュプル型換気装置について、1年を超える期間使用しない場合を除き、1年以内ごとに1回、定期に、自主検査を行う。

【解答・解説】

(1)誤り。外付け式フードの場合は、側方吸引型及び下方吸引型は0.5m/s、上方吸引型は1.0m/sの制御風速が必要になります。0.4m/sは囲い式フードの場合になります。有機則第16条第1項。

(2)誤り。第二種有機溶剤等の色区分は黄色であり、容器ではなく見やすい場所に表示するよう定められています。有機則第25条第1項、第2項

(3)誤り。測定は「1年以内」ではなく「6月以内」ごとに1回行わなければならない。有機則第28条第2項。

(4)誤り。「1年以内」ではなく「6月以内」ごとに1回行わなければならない。有機則第29条第2項。

(5)正しい。有機則第20条の2第2項。

有機溶剤中毒予防規則については、毎回出題されているといっていいほど、出題率の高いテーマですので、しっかり押さえておきましょう。